関係代名詞の what
関係代名詞「what」は、他の関係代名詞(who, which, that)とは異なり、先行詞を含むという特徴があります。
つまり、「what」には「the thing(s) that」(~するもの、~すること)の意味があり、先行詞が文中に明示されないという違いがあります。
「what」を使う場合、すでに文の中に存在する特定の名詞(先行詞)を指すのではなく、不特定のものやことを示します。
そのため、「what」は「~するもの」「~すること」と訳されることが多いです。
1. 「what」の役割
「what」は、文の中で主語や目的語の役割を果たし、名詞を補完します。
使われる際、先行詞は必要なく、「what」自体が「~するもの」または「~すること」を意味するため、他の関係代名詞とは異なる用法となります。
2. 主語としての「what」
関係代名詞「what」が主語として使われる場合、それが動作を行う主体を示します。
例文:
What he said is true.
彼が言ったことは本当です。
「what」は「the thing(s) that」という意味になり、「彼が言ったこと」を指しています。
「what he said」は全体で主語として機能し、真実であるという主張を導いています。
例文:
What we need is more time.
私たちが必要としているのは、もっと多くの時間です。
「what」は「the thing that we need」(私たちが必要としているもの)という意味です。
「what we need」が文全体の主語となり、「more time」がその補足説明を行っています。
3.目的語としての「what」
関係代名詞「what」が目的語として使われる場合、それは動作の対象を示します。
例文:
I didn't understand what he meant.
私は彼が言いたかったことが分かりませんでした。
「what」は「the thing that he meant」(彼が意味したこと)を指しており、文の目的語として機能しています。
例文:
She gave me what I wanted.
彼女は私が欲しかったものをくれました。
「what」は「the thing that I wanted」(私が欲しかったもの)を意味し、「what I wanted」は目的語の役割を果たしています。
4.補語としての「what」
関係代名詞「what」が補語として使われる場合、述語動詞を補完する役割を果たします。
例文:
This is what I was looking for.
これが私が探していたものです。
「what」は「the thing that I was looking for」(私が探していたもの)を意味し、「what I was looking for」が「this」の補語となっています。
5.「what」と他の関係代名詞との違い
他の関係代名詞(who, which, that)は必ず先行詞が必要です。
たとえば、「the book that I read」は「that」が「the book」を指しています。
しかし、「what」は先行詞を含んでいるため、先行詞を使わずに「what」だけで「~するもの」「~すること」という意味を表現できます。
6.まとめ
「what」は他の関係代名詞と異なり、先行詞を含むため、文の中に特定の名詞(先行詞)が必要ありません。
「what」は「the thing(s) that」や「the thing which」と同じ意味を持ち、「~するもの」「~すること」という意味を持ちます。
「what」は、文中で主語、目的語、または補語として使われ、名詞の役割を果たします。
他の関係代名詞(who, which, that)は必ず先行詞が必要であり、「what」とは使い方が異なります。
関係代名詞「what」を使うことで、より簡潔に表現できる文章を作ることが可能になります。
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