to do の識別は4パターンあります。
下記の4パターンを覚えて英文の読解に活かしましょう。
1.不定詞の名詞的用法 → S・V・C になる
2.不定詞の形容詞的用法 → 名詞 to do の形
3.不定詞の副詞的用法 → V とは目的と手段の関係
4.be to 不定詞 → 万能助動詞
これら4パターンはすべて to + 動詞の原型が使われます。
to + 動詞の原形を見たら、不定詞と特定して、名詞・形容詞・副詞の3用法と be to 不定詞のどれに当たるかを識別することが重要です。
1.不定詞の名詞的用法 → S・V・C になる
例
<To know the temperature of the Earth> is important.
地球の気温を知ることは重要だ。
To know は不定詞で、名詞句をつくります。
To know the temperature of the Earth の意味のカタマリをつくって、文の S になります。
to + 動詞の原形を見たら不定詞、かつ文の S・O・C で名詞句をつくっていたら、名詞的用法「~すること」です。
実際には、不定詞の名詞的用法は、形式主語や形式目的語の it と対応して、後ろに置かれることが多くなります。
2.不定詞の形容詞的用法 → 名詞 to do の形
例
I would like <to take advantage of the opportunity (to visit the museum)>.
私はその博物館を訪ねる機会を利用したい。
to take と to visit は不定詞です。
to take は like の目的語なので名詞的用法「~すること」です。
to visit は前に the opportunity という形容詞的用法と相性の良い名詞があるので、形容詞的用法「~するための」です。
前の名詞 the opportunity を修飾します。
実際には to take を like の目的ごと判断せずに、would like to do とセットフレーズで覚えるのが便利です。
セットフレーズ例
want [would like] to do : ~したい
wish to do : ~することを望む
decide to do : ~することを決める
intend to do : ~するつもりだ
begin [start] to do : ~し始める
promise to do : ~することを約束する
try to do : ~しようとする
3.不定詞の副詞的用法 → V とは目的と手段の関係
例
In summer, we usually go to the pool [to swim].
夏には、私たちはたいていプールに泳ぎに行く。
to swim は不定詞の副詞的用法「~するために」です。
動詞の go を修飾します。
不定詞と動詞が、目的と手段の関係ならば、副詞的用法です。
この文でも、 to swim 「泳ぐために」が目的で、go to the pool 「プールに行く」が手段です。
4.be to 不定詞 → 万能助動詞
例
A new store is to be built next year.
新しい店が来年建てられる予定だ。
be 動詞の後ろに to do が来ると、英文の C なら不定詞の名詞的用法、C でなければ to be 不定詞です。
この文は第2文型(SVC)の特徴であるS=Cにならないので、to be 不定詞と特定できます。
この to be 不定詞は、未来の副詞 next year と一緒になって、「~する予定だ」という意味です。
to be 不定詞の意味と本質
to be 不定詞は、簡単に言うと「万能助動詞」のことです。
文脈により、さまざまな助動詞の代わりができる便利な表現です。
予定: be going to
義務: should
可能: can
意思: will
運命: shall
例1
You must keep learning if you are to succeed.
もし成功するつもりなら、学び続けなければいけない。
to succeed は be to 不定詞です。 if 節の中なので、will と同じ意味で、意思「~するつもり」です。
例2
The ring was not to be found.
その指輪は発見できなかった。
to be は be to 不定詞です。
この be to 不定詞は、can と同じ意味で、可能「~できる」です。