SV A for B 型には2パターンあります。
- 「理由」系:thank / apologize / blame / praise など
- 「交換」系:exchange / take / substitute など
それぞれを詳しく見ていきましょう。
1. 「理由」系:thank / apologize / blame / praise など
これらの動詞はすべて SV A for B の型をとります。
「thank A for B」
「thank A for B」という英語の表現は、「AにBに対する感謝(感謝の理由)を伝える」という意味になります。この表現は、何らかの行為、恩恵、または好意に対して感謝の意を示す場合に使用されます。
例 (thank):
I thanked her for the lovely gift.
素敵なプレゼントに対して彼女に感謝した。
Thank you for your help.
お手伝いありがとうございます。
He thanked the audience for their applause.
彼は観客に拍手に対して感謝した。
この表現は非常に一般的で、日常会話からビジネス、公式な場面まで幅広く使われます。
感謝の気持ちを具体的に何に対して感じているのかを明確にするために、「for B」の部分が重要です。
また、この表現は、状況や文脈に応じて多少のバリエーションがあります。
たとえば、非常に感謝している場合は
I'm really grateful to A for B
や
I can't thank A enough for B
など、
より強調した表現を使うこともあります。
「apologize to A for B」
「apologize to A for B」という表現は、「Aに対してBのこと(理由)で謝罪する」という意味になります。
例 (apologize):
I apologized to her for being late.
遅れたことで彼女に謝罪した。
He apologized to the customers for the inconvenience.
彼は不便をかけたことで顧客に謝罪した。
The company apologized to the public for the mistake.
その会社は誤りに対して一般の人々に謝罪した。
この表現は、ビジネス、日常生活、公的な場面などで、何らかの失敗や過ち、不便を引き起こした場合に謝罪する際によく使われます。
「apologize for B」の部分が、何に対して謝罪しているのかを明確にするために重要です。
また、謝罪の対象 A も非常に重要であり、この部分を省略すると文の意味が不明確になる可能性があります。
したがって、「apologize to A for B」の形をしっかりと覚えることが推奨されます。
「blame A for B」
「blame A for B」という英語の表現は、「AをBのこと(理由)で非難する」または「Bの責任はAにあるとする」という意味になります。この表現は、何らかの問題、失敗、または不都合な状況が発生したときに、その責任を特定の人物や団体に帰する場合に使用されます。
例 (blame):
They blamed him for the accident.
彼らは事故の責任は彼にあるとした。
She blames her failure for lack of preparation.
彼女は失敗の責任を準備不足にあるとしている。
The company was blamed for environmental pollution.
その会社は環境汚染の責任を問われた。
この表現は、ビジネス、政治、日常生活など、多くの異なる文脈で使用されます。
非難する行為自体がしばしばネガティブなニュアンスを持つため、この表現も同様にネガティブな状況や対立を示すことが多いです。
ただし、「blame A for B」が常に不正確であるわけではありません。
実際に責任がある場合、この表現は事実を正確に反映している可能性があります。
しかし、この表現が使われる文脈や状況によっては、非難が不当である場合もあります。
そのため、この表現が使われる状況をしっかりと評価することが重要です。
「praise A for B」
「praise A for B」という表現は、「Bに対して(理由)Aを賞賛または称賛する」意味で使用されます。
例 (praise):
The teacher praised the student for his hard work.
先生はその生徒を一生懸命な努力のために賞賛した。
She was praised for her excellent performance.
彼女は優れたパフォーマンスのために賞賛された。
They praised the team for winning the championship.
彼らはチームを選手権での勝利のために賞賛した。
この表現は、ビジネス、教育、スポーツ、日常生活など、多くの異なる文脈で使用されます。
特に良い行為や優れた結果、特質を強調し、その価値を認める場合によく使われます。
「praise A for B」の表現はポジティブなニュアンスがあり、他人を励ます、モチベーションを高める、または成功を祝うために使われることが多いです。
2. 「交換」系:exchange / take / substitute など
これらの動詞は SV A for Bの型をとり「AをBと交換する」の意味を表します。
交換の内容はそれぞれ、
- exchange A for Bは、AをBと交換する、
- take A for Bは、AをBと思い込む、
- substitute A for Bは、AをBの代わりに使う、
です。
「exchange A for B」
「exchange A for B」という英語の表現は、「AをBと交換する」という意味になります。この表現は、物品、サービス、または情報が他の物品、サービス、または情報と置き換えられる場合に使用されます。
例 (exchange):
I exchanged dollars for euros.
ドルをユーロに交換した。
He exchanged his old car for a new one.
彼は古い車を新しい車と交換した。
She exchanged her seat for a window seat.
彼女は自分の席を窓側の席と交換した。
この表現は、商取引、買い物、旅行、日常生活など、さまざまな状況で使用されます。
例えば、異なる通貨に変更する場合や、購入した商品が不良であったときに新しいものと交換する場合などにこの表現が使われます。
「exchange A for B」は、相互の合意に基づいて何かを交換する際に使われる表現であり、一方的な行為や強制ではありません。
それゆえに、この表現は商業的な取引や友情、協力関係などにおいてポジティブなニュアンスを持つことが多いです。
「take A for B」
「take A for B」という英語の表現は、「AをBと誤認する」または「AをBだと考える」という意味になることが多いです。この表現は、特定の人物、事物、または状況に対する認識や考えが、何らかの理由で不正確または誤っている場合に使われます。
例 (take):
I took him for his brother.
私は彼を彼の兄弟だと誤認した。
She took the fake painting for an original.
彼女は偽の絵画を本物だと誤認した。
Don't take silence for agreement.
沈黙を同意と取らないでください。
この表現は日常会話、ビジネス、教育など、多くの異なる文脈で使われます。特に、何らかの誤解や誤認が生じたときに、その状況を説明するのに便利です。
「take A for B」はしばしば誤解や誤認が明らかになった後で使われ、そのような状況を指摘または訂正するために用いられます。
この表現には、誤認や誤解が修正されるべきであるという暗黙の前提が通常は含まれています。
「substitute A for B」
「substitute A for B」という英語の表現は、「Bの代わりにAを用いる」または「BをAで置き換える」という意味になります。この表現は、特定の事物、成分、人物などが他のものに置き換えられる場合に使用されます。
例 (substitute):
You can substitute olive oil for butter in the recipe.
レシピでバターの代わりにオリーブオイルを用いることができます。
He was substituted for the injured player.
彼は負傷した選手の代わりに出場した。
The teacher substituted a video lecture for the traditional classroom lesson.
先生は従来の教室での授業の代わりにビデオ講義を行った。
この表現は、料理、スポーツ、教育、ビジネスなど、多くの異なる文脈で使用されます。何らかの理由(例:欠品、改善、効率化など)で元のもの B が適切でない、または使用できない場合に、代わりのもの A が用いられることを表します。
「substitute A for B」には、新しく導入されるもの A が元々のもの B と同等か、それに近い性能や特性を持っているという暗黙の前提がしばしばあります。
ただし、この点は文脈によって異なる場合もあります。
この本を参考に作成しています。