副詞句・副詞節の識別を行い、2語以上からなる副詞のカタマリです。
SVの前と後ろでVを修飾します。
副詞句の識別で英文が読める
副詞句は2語以上からなる副詞のカタマリです。
S V の前と後ろで V を修飾します。
句の中には S Vが入らないことを根拠に意味ののカタマリを見つけます。
副詞句のパターンは3つあります。
1.前置詞の副詞句 → 文頭、文尾で動詞を修飾
2.時の副詞句 → 文頭、文尾で動詞を修飾
3.不定詞の副詞的用法 → 動詞とは目的と手段の関係
4.分詞構文 → 文頭、文中、文尾で動詞を修飾
以下に詳しく見ていきましょう。
1.前置詞の副詞句 → 文頭、文尾で動詞を修飾
例
[Within the time] you must find time to sleep.
その時間の中で、あなたは眠る時間を見つけなければならない。
Within は前置詞です。 Withinから副詞句が始まり、句の中には S V は入らないので、you must find の手前で終わり、動詞の must find を修飾します。
前置詞は文頭、文尾において副詞句をつくり、動詞を修飾します。
2.時の副詞句 → 文頭、文尾で動詞を修飾
例
[Last summer] my sister traveled around Japan.
昨年の夏、私の姉は日本中を旅した。
Last summer は時の副詞句で、文頭において、動詞の traveled を修飾します。
時の副詞句は文頭、文尾で動詞を修飾します。
3.不定詞の副詞的用法 → 動詞とは目的と手段の関係
例
I am going to take the bus [to save money].
私はお金を節約するために、そのバスに乗る予定だ。
to save は不定詞の副詞的用法です。 副詞句をつくり、動詞の take を修飾します。
不定詞の副詞的用法は、文頭や文尾などに置かれて、動詞を修飾します。
to save money 「お金を節約するため」という目的のために、take the bus 「バスに乗る」という手段を取ります。
4.分詞構文 → 文頭、文中、文尾で動詞を修飾
例1
[Seen from a distance], the hill looks like a man's face.
遠くから見ると、その丘は二との顔のように見える。
Seen は過去分詞です。 分詞構文として副詞句をつくり、動詞の looks を修飾します。
文頭の分詞構文(‐ing [p.p.] ~, SV)は、時「~して(すると)」か、理由「~なので」と訳します。
例2
Several accidents happended, [causing a lot of delays].
複数の事故が起きて、(そして)たくさんの遅れを引き起こした。
causingは現在分詞です。 分詞構文で副詞句をつくります。
文日の分詞構文は「そして~(~しながら)」と訳します。
SV ~, -ing [p.p.] の形が分詞構文です。
副詞節の識別で英文が読める
副詞節は接続詞がつくる S V のある副詞のカタマリです。
文頭、文尾で V を修飾します。 1つの節には S V は1つを根拠に意味のカタマリをみつけます。
副詞節のパターンは5つあります。
1.文頭の副詞節 → 動詞を修飾
2.文尾の副詞節 → 動詞を修飾
3.副詞から転用された接続詞 → every time / once
4.前置詞句から転用された接続詞 → by the time / in case
5.比較表現から転用された接続詞 →as soon as
以下に詳しく見ていきましょう。
1.文頭の副詞節 → 動詞を修飾
例
[While I like the color of the bag], I don't like its size.
私はそのバッグの色は好きだけれども、その大きさは好きではない。
While は接続詞です。 While I like the color of the bag までの副詞節をつくり、動詞の don't like を修飾します。
while は時「~している間」と、譲歩「~だけれども」の意味がありますが、譲歩の意味で多く使われます。
2.文尾の副詞節 → 動詞を修飾
例
He was absent [because he caught a cold].
彼は風邪を引いたから、欠席していた。
because は接続詞です。 because he caught a cold までの副詞節をつくり、動詞の was (absent) を修飾します。
よく使われる接続詞 まとめ
(譲歩)
although 「~するけれども」
while 「~するけれども」
whether 「~しようとそうでなかろうと」
(条件)
if 「もし~するなら」
unless 「~しないかぎり」
(理由)
because 「~だから」
as 「~なので」
since 「~なので」
(時)
before (after) 「~する前(後)に」
while 「~する間」
since 「~して以来」
などはよく使われる接続詞です。
3.副詞から転用された接続詞 → every time / once
例1
He complains [every time I go to his house].
私が彼の家に行くたびに、彼は文句を言う。
every time は接続詞で、副詞節をつくります。
every time I go to his house のカタマリが、V の complains を修飾します。
every time は「毎回」という副詞ですが、接続詞「~するたびに」となって、文と文をつなぎます。
例2
[Once you begin], you must continue.
一度始めたら、続けなければならない。
Once は接続詞で副詞節をつくります。 Once you begin までのカタマリで、動詞の must continue を修飾します。
Once は元々「一度」という副詞ですが、接続詞の「一度~すると」となって、文と文をつなぎます。
4.前置詞句から転用された接続詞 → by the time / in case
例1
She had left there [by the time I went back there].
私がそこにもどるまでには、彼女はそこを離れていた。
by the time は接続詞で副詞節をつくります。
by the time ~there までの意味のカタマリをつくり、V の had left を修飾します。
by the time は「そのときまでに」という前置詞から、接続詞「~するときまでには」となって文と文をつなぎます。
例2
You should take a map with you [in case you get lost on the way].
あなたは途中で道に迷った場合に備えて、地図を持っていくべきだ。
in case は接続詞で副詞節をつくります。 in case ~ way までの副詞節をつくり、V のshould take を修飾します。
in case は「場合に備えて」という前置詞句が接続詞「~する場合に備えて」となり、文と文をつなぎます。
5.比較表現から転用された接続詞 →as soon as
例
[As soon as I arrived in the town], I visited her.
私はその街につくとすぐに、彼女のもとを訪ねた。
as soon as はもとは比較表現ですが、接続詞となって副詞節をつくります。
As soon as ~ town までの副詞のカタマリをつくり、動詞の visited を修飾します。
As soon as は「~と同じくらいすぐに」という比較表現が接続詞「~するとすぐに」となり、文と文をつなぎます。