as の識別は6パターン
1.前置詞 → うしろに名詞1語
2.時 → 前後同時の関係
3.比例 → 比較級とセット
4.理由 → 弱い理由
5.様態 → 省略や代動詞とセット
6.譲歩 → 形容詞[名詞] as S (may) be,
as は大きく分けると、前置詞と接続詞があります。
うしろに名詞1語なら前置詞、うしろにSVなら接続詞です。
前置詞は「~として」か「~のとき」となります。
接続詞は大きく分けて、時、比例、理由、様態の意味があります。
1.前置詞 → うしろに名詞1語
例1
He worked as president of the company.
彼はその会社の社長として働いた。
as のうしろに president という名詞1語なので前置詞です。
前置詞の as は通常「~として」という意味です。
イコールの性質を持つので He=president です。
例2
As a child I was afraid of dogs.
子供の頃、私は犬が怖かった。
As のうしろに a child の名詞1語なので、前置詞の as で「子供の頃」です。
通常の前置詞の as は「~として」ですが、as a child は「子供の頃」と訳します。
2.時 → 前後同時の関係
例
As I got there, he left there.
私がそこに着くと、彼はそこを出発した。
As はうしろに SV があるので接続詞です。
As I got there「私がそこに着くと」までの副詞節をつくり、動詞の left を修飾します。
「~するとき」の as ですが、ここでも as はイコールで、時の場合は同時を表します。
「私の到着」と「彼の出発」が同時ということです。
3.比例 → 比較級とセット
例
As it grew darker, it became colder.
暗くなるにつれて、寒くなってきた。
As はうしろに S V があるので接続詞です。
As it grew darker 「暗くなるにつれて」までの副詞節をつくり、動詞の became (colder) を修飾します。
比例の as 「~するにつれて」は、比較級との相性がとてもよいです。
この文でも darker 、 colder と、比較級が2つも使われています。
as が使われている文で比較級をみたら、真っ先にひれいの as を考えてください。
この As もイコールで、「暗くなる」のと「寒くなる」のは同時進行です。
4.理由 → 弱い理由
例
Tom gave up his job as he he couldn't work.
トムは働けなくなったので、仕事を辞めた。
as はうしろに S V があるので接続詞です。
as he couldn't work 「彼は働けなくなったので」までの副詞節をつくり、動詞の give up を修飾します。
理由の as は because と比べて理由を強調するものではなく、軽く付け加える程度です。
ここでも as はイコールで「トムが仕事を辞める」のと「働けなくなった」のは同時です。
5.様態 → 省略や代動詞とセット
例
He doesn't behave as I tell him to.
彼は、私が言うようには振る舞わない。
as はうしろにSVがあるので接続詞です。
as I tell him to 「私が彼に言うようには」までの副詞節をつくり、動詞の doesn't behave を修飾します。
様態の as 「~ように」ですが、as がイコールなので、前後で同じ表現が繰り返されることが多くなります。
よって、省略や代動詞(do で前の動詞の代わりをする)がよく使われます。
この文でも、as のうしろは、もとは I tell him to behave です。
behave は前にあるので省略されて、I tell him to となります。
6.譲歩 → 形容詞[名詞] as S (may) be,
例
Young as he is, he is a good manager.
彼はわかいけれども、立派な経営者だ。
形容詞[名詞] as (may) be, で「Sは形容詞[名詞]だけれども」となります。
S be 形容詞[名詞]で、SVCの第2文型をイメージして訳します。
Young as he is で形容詞 as S be の語順から、譲歩の as 「~だけれども」と判断します。
まとめ
as の識別は6つありました。
1.前置詞 → うしろに名詞1語
2.時 → 前後同時の関係
3.比例 → 比較級とセット
4.理由 → 弱い理由
5.様態 → 省略や代動詞とセット
6.譲歩 → 形容詞[名詞] as S (may) be,
英文中で as を見つけたら、うしろに名詞1語なら前置詞、うしろに S V なら接続詞です。
前置詞なら「~として」か「~のとき」
接続詞なら、
時 :~するとき
比例:~するにつれて
理由:~ので
様態:~のように
譲歩:形容詞[名詞] as S (may) be, ~だけれども