過去分詞 には4つのパターンがあります。
1.受動態 → be 動詞+過去分詞
2.完了形 → have+ 過去分詞
3.名詞修飾 → 名詞+ 過去分詞
4.分詞構文 → 文頭・文中・文尾で動詞を修飾
文中で 過去分詞 を見つけたら、上記の4パターンのどれかです。
1.受動態 → be 動詞+過去分詞
例
Nothing will be gained by just waiting.
待っているだけでは、何も手に入らないだろう。
gained は過去分詞で、be 動詞とセットで受動態をつくっています。
「~れる・~られる」の訳で違和感がある場合は、能動態に直して訳します。
受動態の主語は能動態の目的語なので、この文では gain nothing が能動態で「何も手に入らない」と訳します。
受動態に関してはこちらも見てみてください。
【動詞の型】 受動態 で英文が読める
【動詞の型】 受動態 で英文が読める - ネットで学ぶ
2.完了形 → have+ 過去分詞
例
I have lived here for more than 10 years.
私は10年以上の間、ここに住んでいる。
lived は have の後ろにあり、現在完了をつくっています。
現在完了:have +(p.p.)
過去完了:had +(p.p.)
未来完了:will have +(p.p.)
3.名詞修飾 → 名詞+ 過去分詞
例
I received a letter written in English.
私は英語で書かれた手紙を受け取った。
written は a letter のうしろにあり、written in English までの形容詞句をつくり a letter を修飾します。
分詞の形容詞用法に関してはこちらも見てみてください。
分詞(現在分詞・過去分詞)→ 分詞の形容詞用法
【意味のカタマリ】 形容詞句・形容詞節 の識別で英文が読める - ネットで学ぶ
4.分詞構文 → 文頭・文中・文尾で動詞を修飾
例
Compared with that company, our company gives longer holidays.
その会社と比べると、私たちの会社はより長い休日をくれる。
この文は -ing(p.p.) ~, SV という分詞構文の方にあてはまるので、Comparedは過去分詞で分詞構文です。
文頭の分詞構文は「時」か「理由」で訳します。
分詞構文に関してはこちらも参考にしてください。
4.分詞構文 → 文頭、文中、文尾で動詞を修飾
【意味のカタマリ】 副詞句・副詞節 の識別で英文が読める - ネットで学ぶ
あとがき
英文中で過去分詞を発見した場合は受動態、完了形、名詞修飾、分詞構文のどの場合なのかを識別しましょう。